列車は大都会の現実に舞い戻ってきた

2011.10.20

夏の暑い日で、駅からここまでたどり着くまでにバテ気味だったのを思い出す。汽車は、そんな気分とは対照的に実に爽やかに颯爽と走り抜けていったのだった。木更津の次の巌根と袖ヶ浦の間にある鉄橋付近で、同じ日の午前、下りの汽車を撮った記憶もよみがえってきた。そういえば、このあたりへはそれ以来足を踏み入れていないのだった。あの頃は……。車窓から闇を覗いていると、ときとしてセンチメンタルになってくる。五井を過ぎれば、もう首都圏の近郊区間といっていい。旅は終わったも同然だった。蘇我からは朝と同じ京葉線の線路を遡っていく。ふと気がつくと、不夜城のように眩しいくらいのイルミネーションが闇夜の中から燦然と降り注いでくる。舞浜のディズニーリゾートだ。列車は確かに大都会の現実に舞い戻ってきていた。





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