硫酸塩泉とその種類について

2011.12.10

硫酸塩泉(芒硝泉)とは「水一キログラム中に固形成分一〇〇〇ミリグラム以上を含有し、陰イオンとして硫酸イオン(SO42)がその主成分であり、主な陽イオンの種類で三種類に分けられるもの」をいう。ナトリウム硫酸塩泉(芒硝泉・硫酸温泉)は陽イオンとしてナトリウム(Na)を含む。慢性便秘や肥満症の治療に用いられる。飲泉は、胆汁分泌を促して腸の運動を盛んにするので、胆道疾患、弛緩性の便秘に利用して効果がある。糖尿病、痛風にも有効。

[参考]
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浴用では、高血圧症、動脈硬化症に、また外傷にも利用される。浅虫(青森)、土湯(福島)、板室(栃木)、山代(石川)、船原(静岡)、玉造(島根)ほか。カルシウム硫酸塩泉(石膏泉・硫酸塩泉)とは陽イオンとしてカルシウムを含むもので、石膏泉のカルシウムには鎮静効果がある。高血圧症、動脈硬化症、脳卒中、慢性関節リューマチによく効く。昔から打ち身、切り創、火傷、傲拶によいとされている。また皮膚病では、乾癖、慢性湿疹、ニキビ、皮膚のかゆみにもよく、じんましんには飲泉を用いる。芒硝泉の飲用効果と同じ作用がある。無色透明無味である。白布高湯(山形)、作並(宮城)、法師(群馬)、土肥(静岡)、湯河原(神奈川)などの温泉が日本の代表的な石膏泉である。マグネシウム硫酸塩泉(正苦味泉・硫酸塩泉)は陽イオンとしてマグネシウム(Mg)を含む。芒硝泉・石膏泉と同様の効果がある。日本には数少ないが、名湯である。「脳卒中の湯」といわれるものは半数以上が、これらの硫酸塩泉(苦味泉)に属するものである。高血圧症の血圧を下げ、脳卒中後の症状をある程度改善させるし、動脈硬化の予防にもなる。昔から傷が治ったという伝承もこの塩類泉質に多い。無色透明、特有の苦味がある。硫酸マグネシウムのみを多量に含有する温泉は、現在ほとんどなく、芒硝や石膏を主成分として、硫酸マグネシウムをわずかに含有するものがいくつか湧出しているにすぎない。その中で、正苦味泉としては浅間高原(群馬)などがわずかにあげられる。





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